一度でも見ると忘れられない。橋下陶房の奥さま、橋本よしこさん絵付けのお茶碗です。ご主人さまの曜変天目もめちゃくちゃ素晴らしいのですが、このお茶碗もちょっと忘れられないインパクトです。くどいお顔のオッチャンとオバチャンがあられもない格好で細かく描き込まれた小さめのお茶碗2つ。なぜ頭に挿された花？なぜ唐草紋様の服？えっ？ここに炊きたてご飯を.....。お茶碗の外側でなく内側の角度のきつい曲面にこんなに細かく面相筆で絵付けをするなんて、難しくて好きでなければ出来ません。売る為に描いてるのではなく、描かずにはおれない。という印象。それにこの外側の呉須の絵付け、普通じゃあないんです。何気ないけどよく見たら、白抜きなんです！白色の絵付けをしているのでは無く、白を抜いた部分を計算しながら呉須で塗ってあるんです。それって、実は熱意と根気の要る大変な作業なんです。オッチャンとオバチャンの唐草紋様の服だって白抜き。分かる人だけ分かる、橋本よしこさんの作品の人気の秘密。絵も作業も、とにかくクレージーな逸品。磁器・染付茶碗・直径約11cmx高さ約5.5cm以前は焼物市やクラフト展などに出品しておられましたが現在は時代の寵児のご活躍。奈良美智さんみたいにトップランナーになられるのでしょうか？展示 : 海外、京都高島屋美術工芸サロン、福岡三越美術画廊、阪急梅田本店美術画廊。9枚目.10枚目は橋本よしこさんの他の作品(インスタよりお借りしました)のご紹介